naotoiwa's essays and photos

カテゴリ: digital



 モバイル用のパソコン、2010年からずっとこのMacBookAir11を使ってきたのだが、さすがにもう限界である。SSDの容量128GBはとっくの昔から満杯で、ずっと外付SSDに頼ってきたが、2010年モデルはまだUSBが2.0のため、ハードディスクのスピードがどんなに速くとも重い動画はカクってしまう。内部メモリもまだ2GBの時代のもので、OS10.7や10.8ぐらいまでは問題なく動いたが、最新のOSにアップデートする勇気は、ない。バッテリーもヘタってきた。充放電回数は三桁を超え、もう一日3時間ぐらいしか持たない。で、極めつけがこれ。数週間前に付属のACアダプタが断線した。これはもう「代替えせよ」という神からの啓示であろう。

dansen

 思えばここ5年間、どこに行くにもいつだってこのノートパソコンと接続コードを持参し、各会場でプロジェクターに繋ぎ解像度を調整しミラーリングをしてプレゼンやレクチャーを重ねてきた。会場側で機材担当の方がついてくれることもあるが、中国やタイではトラブルが続出した。中国ではそれこそ会場側のケーブルが断線してスパークしたこともあったし、タイでは本番直前になってもプロジェクターの調整がうまくいかず、担当のニューハーフ風のお姉さんに素敵な微笑みで誤魔化されたこともあった。(お兄さん♡、今日はなんだかパソコン使えなくなっちゃったみたいだけど、ガンバリなさいねっ!って言われても、いったいどうすりゃいいのさ)このMacBookAir11はそうした数々の修羅場をいっしょに潜り抜けてきた同志である。128GBのハードディスクには、自分がプレゼンやレクチャーするための糸口になるコンテンツ素材がほとんど全部格納されている。

 デザインも気に入っているし、軽いし、ちゃんと汎用性の高いUSB端子も付いているので、やはり同じタイプの最新モデルに買い換えようと思っていたのだが、一ヶ月ぐらい前に11インチモデルはディスコンされてしまった。メモリを8GBにカスタマイズしたモデルがまだどこかの店に残ってないかとくまなく探したがダメ。中古も当たってみたがバッテリーのヘタってない程度の良いものはなかなか見つからない。ということで、やむなくMacBook12を買うことにした。ファンが付いてないのですぐに熱を帯びるだの、キーボードのタイピングのタッチが気持ち悪いだの、USB-C端子ひとつで拡張性に欠けるだの、MacBook12のみならず新世代のMacBookに関してはいろいろ言われているけど、こうなったら背に腹は代えられない。で、実際に買い直してみると、キーボードのタッチはこれはこれで慣れれば心地よいし、このMacBook12、なにより省電力CPUのためバッテリーがかなり長持ちするのだ。8時間はいける。そしてやっぱりRetinaディスプレイは美しい。ハードディスクも256GBに増えた。これを機会に、自分の今までのコンテンツを再整理し増強していければと思っている。




 いやはや、現代は、世界中どこに居ようとネットに包囲される。「この期間だけはどーしても連絡がつきません!」という言い訳は残念ながらほとんど通用しない。「明日から海外出張でーす。個人用携帯は海外ではローミングオフにしてますので、申し訳ないですが」と言ったってダメである。特にアメリカ。街中至るところにwifiが飛んでいる。「メールは読めますよね?」「…あ、はい。でも、電話はムリなんですよぉ。SMSも届かないんです」と抵抗してもダメである。「じゃ、ラインの無料電話でやり取りしましょうか」となる。それほどの仲良しじゃないんだけどな、とココロの中で呟いていると、「facebook messengerでも電話できますし」と追い打ちがかかる。

 でも、さすがに「これから10時間は機上なので連絡がつきません!」なら通用するだろうと思いきや、ふふふ、今では飛行機の中も当たり前にwifiが飛んでいる。しかも15分間無料。

on air

 ううむ、でも、さすがにこの回線スピードでは、送っていただいた5MBのファイルはダウンロードできませんねー。確認不能です、とココロの中で呟きながら(最近、ココロの中で呟くことが多い。。)さ、映画でも見ようかとプログラムガイドを開くと…。あ、映画館で見逃した山田洋次監督の「母と暮らせば」がやっている。長崎、8月9日。吉永小百合と二宮和也。…では、みなさま、これから10時間ぐらいはどーしても連絡がつきませんので。。

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