naotoiwa's essays and photos

カテゴリ: flower

bottlebrush1

bottlebrush2

Summicron-R 50mm f 2(1cam)+ α7s


 やっぱり「ブラシノキ」って名前なんだ、この花。







 路地裏を歩いていたら、キンモクセイの優しくて甘い香りがした。毎年この季節にこの香りを嗅ぐ度、私は九鬼周造のあのエッセイの一節を想い出す。

「今日ではすべてが過去に沈んでしまった。そして私は秋になってしめやかな日に庭の木犀の匂を書斎の窓で嗅ぐのを好むようになった。私はただひとりでしみじみと嗅ぐ。そうすると私は遠い遠いところへ運ばれてしまう。私が生れたよりももっと遠いところへ。そこではまだ可能が可能のままであったところへ。」

九鬼周造『音と匂 ―偶然性の音と可能性の匂―』より



コスモス

Elmarit 28mm f2.8 2nd + M10-P


 秋桜。


 
 熱帯夜が続いている。冷房が苦手なので枕元の窓を少しだけ開けて網戸にして床につく。

 夜中になんとも濃密な甘い香りが漂ってきて目が覚めた。そのまま寝付けなくなって庭に出てみた。山百合が咲いている。匂いの主はどうやらこいつらしい。まだ咲ききっていないのに、なんとも妖艶な香りだ。

山百合

Elmar 35mm f3.5 L + fp + Color Efex Pro


 向田邦子さんのエッセイ『夜中の薔薇』を思い出した。「野中の薔薇」ならぬ『夜中の薔薇』である。

 「童は見たり夜中の薔薇」
 暗い道を走りながら、気持のなかで歌ってみた。
 子供が夜中にご不浄に起きる。
 往きは寝呆けていたのと、差し迫った気持もあって目につかなかったが、
 戻りしなに茶の間を通ると、夜目にぼんやりと薔薇が浮かんでいるのに気がつく。
 闇のなかでは花は色も深く匂いも濃い。


向田邦子『夜中の薔薇』より


 もともと山百合は匂いが強いが、確かに「闇のなかでは花は色も深く匂いも濃い。」

 案の定、その後、明け方まで眠れなくなった。花の香と虫のざわめきに包まれていろんなことを思い出した。幸いにも世の中は思い出すことに満ち満ちている。



藤

Summilux 50mm f1.4 1st + M9-P


 藤の花、今が盛りなんですね。。

空と石と桜

Elmarit 24mm f2.8 of X2


 空と岩と桜と。


湯ヶ野桜

iPhone 11 + Color Efex Pro


 冬の桜。


石蕗の花

Elmar 3.5cm f3.5 L + fp


 つわぶきの花。


hyacinth

Summar 5cm f2 + fp


 hyacinth.

白花曼珠沙華


 白花曼珠沙華。


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