今やデジタルカメラはミラーレスが当たり前で(キヤノンもニコンも)、趣味のフィルムカメラは古いライカやコンタックスのレンジファインダーばかり。ようは、ここ数年、フィルムもデジタルも一眼レフはめったに使わなくなっていたのであるが、先日、久しぶりにニコンFに触ってみたところ、ボケ具合もハッキリ確認できる一眼レフならではのファインダー像やシャッター音がめちゃくちゃ新鮮に感じられたのである。では、デジタル一眼レフはどうか。既に発売から10年が経過しているニコンDf にFマウントレンズを付け替えてみると、往年のFの感触は損なわれていないし、大昔の非AIレンズもマニュアルで動かせる。ただし、フォーカス合わせは難儀するけれど。ミラーレスと違って拡大できないし、スプリット式のスクリーンに交換もできない。ならば、AFレンズにすればいいのではということで、Df に当時標準装備の50ミリf1.8のGレンズを付けてみたところ、AFの速度は正確だし動きはスムースだし、1600万画素のちょっと時代遅れのCMOSセンサーが映し出す画像は柔らかくてとても上品。なーんだ、巡り巡ってカメラは一眼レフがやっぱりいいのかもと思う今日この頃である。(ただし、カメラ本体もレンズもずいぶんと嵩張りますけどね)

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AF-S Nikkor 50mm f1.8G + Df