ここ二〜三年、ヴィンテージカメラ・レンズの高騰ぶりは凄まじい。特にライカはどれも数年前と比べて軽く1.5倍から2倍に跳ね上がっているのではないだろうか。ということでライカには全く手が届かず、ではコンタックスはというと、こちらもライカほどではないが値上がりが半端ない。ブラコンも程度のいい物はいつの間にか10万を下らなくなってしまった。ということで、今やライカもコンタックスもリーゾナブルな値段で買えるのは外付けファインダーや距離計といった類いのものばかりで、でも、そうしたアクセサリーにこそカメラやレンズ本体よりもヴィンテージらしい「工芸」の味があると思うのだが。

 さて、今回購入したのは戦後のコンタックス用のコンタメーター(CONTAMETER)である。これは40.5ミリのレンズにプロクサーを取り付けて接写するためのもので、距離別に50センチ、30センチ、20センチと三種類用意されている。で、このコンタメーターが実によく出来ているのである。ダイヤルを切り替えて距離を選ぶと傾斜が変動してパララックスを自動的に調整してくれるのだ。そして、そのメタリックな勇姿がなんともカッコいいのである。

 では、ちょいと記念写真。ややこしいが、戦後のContax Ⅱaの後塗りブラックのアクセサリーシューにコンタメーターを装着、レンズは戦中のイチゴゾナーでその先端にProxarの50センチが付いている。この被写体を、アメデオアダプターでMマウントに変換したコンタックスコピーのジュピターの先端にProxarの20センチを付け、デジタルライカで接写撮影してみたのがこちらの写真です(!?)。

contameter

Jupiter-8M 50mm F2 + contameter proxar 20 + M10-P