今まではあまり気に留めたことがなかったのだけど、最近、フランスのライカ風レンジファインダーカメラの FOCA が気になってしかたがない。初期のものはスクリューマウントで(ライカのスクリューとは径が違う)レンズ交換が可能だが、50ミリの標準レンズしか距離計が連動しない。シャッターダイヤル兼用の巻き上げノブは一回転半ぐらいグリグリと回さなければならず、おまけにノブの表面形状がソリッド過ぎて指先が痛くて皮が剥ける。使いにくいことこの上なし。けれど、カメラ全体のデザインがバツグンに垢抜けているのだ。フランス1960年代のモダンデザイン。

FOCA


 そしてなにより、標準で付いている50ミリのOplar 50mm f2.8、計ったら100グラムにも満たないこの軽量アルミのレンズの写りがなんとも味わい深い。彩度低めのクールトーン、色相も光線の加減によって青みがかったり黄色がかったりで、久々にフィルムで撮っていて楽しくなるレンズである。

仁王

Oplar 50mm f2.8 + FOCA PF3 + Fuji100


 デジタルでも是非使ってみたいのだが、あいにくFOCAのマウントアダプターはメジャーなメーカーからは市販されていない。

 FOCA。ライカに較べれば工作的な精度はずいぶんと落ちるのだろうけれど、カジュアルにユルく使いこなしたい洒落たフレンチカメラである。残念ながら日本にはあまり個体が入ってきていないようで、状態のいいものに巡り会えるチャンスが少ないのだけれど。