みなさんは、今年のクリスマス、どこでディナーを食べますか? 夜景がきれいな場所でイタリアン? それともフレンチ? 私はと言えば、今年は国分寺で鰻を食べようと思っています。え? 和食? それも鰻? はい、若松屋です。メリイクリスマス。

 今年は太宰治に明け暮れた一年でした。生誕110周年。大好きな太宰の小説を何度も読み返しました。太宰をテーマにした論文にもトライしてみました。そのために久しぶりに津軽まで取材調査にも出かけました。だから、やっぱり、今年は若松屋で〆たいと思うのです。メリイクリスマス。

 若松屋。太宰が三鷹時代によく通ったの鰻屋さんです。全集の口絵に使われた、ビイルを飲んでいるあの有名な写真も、たしか、@若松屋だったはずです。店はその後三鷹から国分寺に移転し、現在は国分寺街道沿いにあります。場所は変われど、太宰が愛した若松屋です。店には太宰関係の書籍がいっぱい並んでいます。ファンにはたまりません。そして、なによりも。初代から受け継がれる鰻がおいしいのです。おまけに刺身もおいしいのです。(二代目の時には寿司屋もやられていたそうです。現代は三代目の方が若松屋を継がれています)

 ここはまさにあの、『メリイクリスマス』の舞台です。だから、今年のクリスマスは若松屋の鰻、なのです。

「ハロー、メリイ、クリスマアス。」


メリークリスマス