さて、突然ですが、この春から、ちょいと古風な恋愛小説を一篇書いてみることにしました。一年間かけて毎月一章ずつ。そのくらいのペースだったら普段の仕事の合間を縫いながらでもなんとかなるのでは、と思った次第です。結果、合計8万字(400字詰め原稿用紙換算で200枚分)ぐらいの中編小説になればと考えています。

 完全書き下ろしなので、話の結末は今のところ全く決まっていません。タイトルも未定です。来年の三月に完成した際に、みなさんのご意見もお聞きしながら内容に相応しいタイトルを付けようと思っています。

 と言っても、元ネタになる素材があることはあるのです。あるひとの日記が手元にありまして、それを自由にアレンジしてよいという許可を得ています。

 もちろん、私には有明淑さんが書いた日記を名作「女生徒」に仕上げるような能力は到底ありません。ので、私の役割は、原文にはない意外性を織り交ぜながら文脈を整えていくクリエイティブディレクション&編集、といったところでしょうか。そういう意味では、普段仕事でやっていることとあまり変わりはありません。

 その日記は、東京近郊の、とある有名な街が舞台になっていました。これを小説に仕立ててみようと思い立ったのは、その街が、私自身にとっても若い頃から長年親しんできた大好きな場所だったからでもあります。

 まずは、プロローグ部分を書いてみました。こちらを読んで、もしも興味を持っていただけたら、来月から一章ずつ読み進めていってください。舞台となっているその街の、季節ごとのブンガク的な観光案内としても役立ててもらえればと思います。(本文中には、敢えてその街の名前も、観光スポットや店の名前も出しませんが、検索していただければそれぞれが何処のことなのかすぐにわかると思います)

 書く自分に緊張感を持たせるために、次回からは有料コンテンツにさせていただくかもしれませんが、その際はご了承ください。

 *では、始めたいと思います。こちらからどうぞ。