誰でも自分のことが一番大切。でも、それだけの人生はつまらない。そこで、人は自分よりも好きな相手を見つけようとする。人はそれを恋と呼ぶ。だからそもそも恋に打算なんてものは、ない。愛にはあっても恋に打算はない。予定調和もなければ安寧もない。ただ相手のことが好きなだけ。

 最近の若い人にそんな話をしてみても、「はあっ?」って顔をされる。そういう大仰な感情はウザくて面倒だと言う。彼ら彼女らの人生の中心に、もはや「恋」は存在しないのだろうか。

 好きで好きでたまらぬ相手を探し求める。人はそれを恋と呼ぶ。その相手は、これからやってくる未来のどこかできっとあなたを待っている。そして、出会った瞬間、あなたはすぐに気付くのだ。その人の声、瞳の光、横顔のシルエットで。だって、あなたはその人のことをずっと前から、たぶんあなたが生まれる以前から知っていたはずだから。

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Summilux 50mm f1.4 ASPH. + M


 最近の若い人には、そんな運命論的な話はますますもってウザくて面倒なだけなんだろうけれど。