最近は、毎日がその日暮らしなのである。明日あさってのために今日何を準備すべきか、今日処理しなくてはならないことは何なのかで、小刻みに日々が過ぎていく。それは大学の授業の準備であったり、論文の準備のために読んでいる資料のとりまとめであったり、学生の皆さんへのさまざまなフィードバックであったり、講演やミーティングのための資料作りであったり。個人で依頼いただいている仕事のアイデア出しであったり、スタッフィングであったり、今書いている本の校正であったり。年末調整の準備であったり、確定申告のための各種インプット作業であったり、そろそろ生命保険見直さなくちゃの手続きであったり。そこに学会出張や講演や友人との旅行の日程が入ってきて、今週は健康診断も受けなくちゃ、インフルエンザの予防接種もそろそろ、あ、でも、このカンファランスはなんとしてでも参加しないと、そして、どうしてもあの小説だけは今すぐ読みたい!といった状況がずっと続いている。

 まさかこの年になってこんなふうになろうとは。五十も半ばを過ぎたら余裕シャクシャクの人生を送れるものと思っていたが、どうしてどうして。毎日が自転車操業なのである。日々コンテンツのインプット・アプトプットでいっぱいいっぱいなのである。なんなんだろう、この感じ。忙殺ではないけれど、没頭という訳でもないし。でも、この感じ、悪くないなと思う。この年でアタマとカラダをフル回転しながらその日暮らしが出来るなんて、とてもありがたいことなのだと思う。さすがに首肩の凝りが限界を超えているようではあるが。…