ようやく大学の前期が終了する。はじめての経験だったこともあり、ズシリと半期の疲れがアタマと体の至る所に蓄積されているようだ。4月からの四ヶ月間で、学部で5コマ、大学院で2コマ。一時間半の授業が各々15回ずつなので合計すると105通り。その各々のコンテンツを作り込むのにも時間がかかったが、それよりもなによりも、担当させてもらったみなさんたちひとりひとりの思いというのか心情というのか、真情とまで言ってしまってもいいのか。それぞれ15名程度のゼミナールは担任制みたいなもので、それが1年から4年まで4クラスあるのである。ひとはひとの心を受け止めることにこそやはり一番ズシリとさせられるもので、そういうのはもちろん、家庭でも親戚の間でも、そして以前の会社においても当たり前のようにあったのであるが、ハタチ前後のみなさんの真情を受け止めるのは、今までとはやはり訳が違うのである。まだまだ原形質のカオスの香りがする、定形にプロット化される前の彼ら彼女らのピュアなクオリアに幾度驚かされたり、新たな発見をさせられたりしたことか。それがとても新鮮であり楽しくもあり、でも、時にかなりズシリとさせられて。同僚のみなさんに聞くと、一年目は特にそうですよー、と言ってくれるのだが。
さあて、リセットしてリフレッシュして、また9月からしっかりと彼ら彼女らのクオリアを受け止められる状態にしておかねばと思う、今週は前期試験ウィークなのである。
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