冬の雨が好き 2026年02月25日 待ち焦がれていた冬の雨。 雨の日は傘をさすから、こちらの姿があまり人目につかなくなるでしょう? 別段後ろめたいことをしているわけではないのだけれど、深層心理の中で身を隠したいといつも思っているようだ。だから雨の日が好き、日の短い冬が好き、つまり冬の雨の夜に傘をさして町をぶらつくのがいちばん好きなんだな。 ねじめ正一『荒地の恋』(中公文庫、2025年)p.239
粗な写り 2026年02月04日 以前にコレクターの方にニコンFといっしょにいただいた、古い時代の(といっても1960年代の初めだけれど)標準の50ミリF1.4を Zf に付けてみた。Ai時代の同スペックのものとは開放の写りが明らかに異なる。いい意味で線が太くて「粗」な感じ。これはこれで悪くない。 Nikkor S-Auto 50mm f1.4 + Zf
あしからず 2026年02月01日 ずっと探していたズミクロン90ミリの初期型(最初期型ではなくフード内蔵になってからのもの)、ようやく程度の良いものを見つけることができた。1959年製。しかも、ビゾフレックス仕様(11126 / OERDO)である。このレンズ、被写界深度はかなり浅いし、おまけにずっしりと重いので、レンジファインダーでの撮影だとさすがにピントを外しやすい。ゆえに、デジタルライカならライブビュー撮影、あるいはニコンのZf のようなミラーレスにアダプターを介して手ぶれ補正をかけて撮影するのがベスト。ならば、最初からビゾフレックス仕様なっている方が理に適っている。 そして、距離計連動が省かれている分、ビゾフレックスレンズは通常のMマウントのものよりかなりリーゾナブルな価格設定になっている。近頃のライカレンズは、その殆どは10万円以下で見つけることができない。例えば、パンケーキレンズのエルマーの35ミリ。10年前には5万円も出せばかなり程度のいい個体が買えたが、今では15万円がアタリマエ。ニッケル仕様だと25万円もする。現在、10万円以下で買えるものと言えば、R型レンズの一部とビゾフレックスレンズぐらいのものである。 さて、この個体、チリの混入も多いし、オーバーホールは為されていない模様。でも、その方がかえって好感が持てる。急ぎレンズクリーニングしてから販売してます、という商業主義的なところがない。コレクターの方が長年丁寧に保有されていた委託品である。それをそのまま大切に受け継ぎたいとココロから思える個体だった。 さっそくM10-Pにレイクオール社のVISO-LMアダプター経由で取り付けて撮影してみる。さすがの大口径望遠レンズ、絞り開放だと蕩けるようなボケが味わえる。 Summicron 90mm f2 1st (visoflex version) + M10-P 最後に余談をひとつ。近頃馴染みの中古カメラ店に行くと、「買ってください」よりも「売ってください」と言われることの方が多くなった。そろそろ次世代に譲る番ですよ、ということか。まあ、その通りではあるのだけれど、まだまだ現役で、仕事にも作品作りにもオールドレンズ&カメラを使い続けているので、あしからず。