naotoiwa's essays and photos

2023年11月

背中合わせ

AF-S Nikkor 50mm f1.8 G + Df


 背中合わせ。


空模様

Elmar 50mm f3.5 (early) + DⅢ + Ilford HP5 Plus 400


 昨日も秋にはときどきある、朝もひるも夕暮れのような空模様のまま夜になるとしぐれが来ましたが、(中略)じっと耳をすましてみますと落葉の音は聞こえません。ところがぼんやり読んでおりますとまた落葉の音が聞こえます。私は寒けがしました。この幻の落葉の音は私の遠い過去からでも聞えて来るように思ったからでありました。
川端康成『しぐれ』

川端康成『反橋/しぐれ/たまゆら』(講談社文芸文庫)p.24

teddy bear

Ai Nikkor 50mm f1.4 + New FM2 + XP2 400


 Teddy Bear


見附島

Elmar 50mm f3.5 (early) + DⅢ + Ilford HP5 Plus 400


 traveling in Noto peninsula.




 今やデジタルカメラはミラーレスが当たり前で(キヤノンもニコンも)、趣味のフィルムカメラは古いライカやコンタックスのレンジファインダーばかり。ようは、ここ数年、フィルムもデジタルも一眼レフはめったに使わなくなっていたのであるが、先日、久しぶりにニコンFに触ってみたところ、ボケ具合もハッキリ確認できる一眼レフならではのファインダー像やシャッター音がめちゃくちゃ新鮮に感じられたのである。では、デジタル一眼レフはどうか。既に発売から10年が経過しているニコンDf にFマウントレンズを付け替えてみると、往年のFの感触は損なわれていないし、大昔の非AIレンズもマニュアルで動かせる。ただし、フォーカス合わせは難儀するけれど。ミラーレスと違って拡大できないし、スプリット式のスクリーンに交換もできない。ならば、AFレンズにすればいいのではということで、Df に当時標準装備の50ミリf1.8のGレンズを付けてみたところ、AFの速度は正確だし動きはスムースだし、1600万画素のちょっと時代遅れのCMOSセンサーが映し出す画像は柔らかくてとても上品。なーんだ、巡り巡ってカメラは一眼レフがやっぱりいいのかもと思う今日この頃である。(ただし、カメラ本体もレンズもずいぶんと嵩張りますけどね)

claw

AF-S Nikkor 50mm f1.8G + Df

コスモス

AF-S Nikkor 50mm f1.8G + Df


 この10年前の Df の標準レンズ、立体感がスゴい!


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