naotoiwa's essays and photos

2022年04月

neu

Summilux 35mm f1.4 2nd + MM(CCD)


 Bon anniversaire ! Elle a dix ans.




 ここに来て、また中古のハッセルブラッドの人気が復活しているらしい。デジタルバックの値段も少しばかり安くなって、今までのボディやレンズをそのままデジタルでも気軽に使用できるようになってきたからだろうか。一体型二眼レフのローライではそうはいかない。汎用性の高いハッセルブラッドのVシステムならでは、である。
 でも、私が若い頃からずっと今に至るまでハッセルが好きであり続けている理由は、これはもう、その躯体のインダストリアルデザインの美しさに尽きる。素晴らしき50年代のモダニズムデザイン。
 さて、初めてハッセルに憧れたのはご多分に漏れず、ミケランジェロ・アントニオーニ監督の1967年の映画『欲望』(BLOW-UP)を見た時である。若き日のデヴィット・ヘミングス扮する売れっ子カメラマンがいつもスタジオで三脚に据えていたのがマグニファイニングフードとクランクを付けた500Cで、マガジンは旧型のC12。そのバックスタイルの格好良さに惚れ込んだ。ので、今まで実用に1990年代以降の501C や503CWを使っていたこともあったが、やはり今後も手元に残しておきたいのは白鏡胴Cレンズ付きの500Cということになる。
 長い間、スクリーンが交換可能な500Cの最後期(あるいは500C/Mの最初期?)の71年製を愛用してきたが、今年に入ってから60年代の同じ年の製作年でボディもレンズもマガジンも揃った500Cのセットに買い換えることにした(差額は使わなくなったレンズを断捨離して)。今回のセットはすべて65年製。『欲望』(BLOW-UP)の製作年が66年だから、あの映画で使われていたのも同じ65年製かも?

c12

 それにしても、この旧式の暗い交換できないスクリーン、見にくいっすね(笑)。でも、大丈夫。暗い分だけかえって屋外の明るいところではピントのヤマが逆によく分かったりするのです。

花水木

Heliar 50mm f1.5 + M10-P


 花水木。


watching

Summitar 5cm f2 (pre war) + Ⅲa + XP2 400


 watching





海棠

Heliar Classic 50mm f1.5 + M10-P


 先週の段階で鎌倉妙本寺の海棠は既に満開だったようです。ここは大河ドラマ的には比企一族と北条一族の宿命の場所でありますが、日本近代文学的には中原中也と小林秀雄の因縁の場所でもありました。最近改めて中原中也研究を進めているのですが、中也終焉の地鎌倉で調べなくてはならないことがまだまだたくさんあります。


仙川

iPhone 11 + Color Efex Pro


 Go to the river. 仙川、菜の花篇。


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