naotoiwa's essays and photos

2019年09月

白花曼珠沙華


 白花曼珠沙華。




 iPhone 11を買った。5Gに対応するのは来年以降、今年のiPhoneは目立つ新機能もないということで、マーケットはやや買い控えムード。でも、そう言われると、逆に買いたくなってしまうのがあまのじゃくの性でして。
 ウリはカメラだけ? じゃあ、デジカメとして買いましょう。デュアルレンズ、おお、魚眼レンズ並みに撮れる。そして、画質も繊細だ。フィルタリングの人工的な効果とはいえ、ポートレートモードでボケもここまで演出できる。

portrait mode

iPhone 11 portrait mode


 もう単体のデジカメはいらないかも。でも、標準のカメラアプリだとアスペクト比 3:2 が選べない。のでプロ仕様のアプリ、ProCamera をインストールした。これでシャッタースピードとISOの設定もマニュアルで出来る。ま、iPhone のレンズ自体は絞りは固定なので、こうした浅い絞りも所詮はギミックでしかないんだけれど、アート風記録用写真はこれで十分。

 これからは心置きなく iPhone 11 とフィルムカメラだけで旅に出られそうだ。

drape

Summilux 35mm f1.4 2nd + M8


 drape.


good dream

Summilux 50mm f1.4 2nd + M3 + TX400


 いい夢、見てるといいなぁ。




果て

Summilux 35mm f1.4 2nd + M9-P


 路の果て。




 まことにもって恥ずかしながら、ではあるが、3年目にしてようやく「研究する」ことの大変さがわかってきた。どんなテーマであれ、自分が「思い付いた」などと思っていることのほとんどには、既に近しい先行研究が幾つも存在している。それらをきちんと読み込むだけで膨大な時間がかかる。それでも、前職での習慣からか、組み合わせの妙に頼ればなんとかなるだろう、brand new なことが言えるだろう、自分はそこで勝負するのだ、などと安易に思ってしまうところが多分にあったのだが、実際に論文として文字で書き連ねていってみると、そうした自負めいたものはすぐにチャイルディシュな恣意性として露呈してしまう。

 でも、3年目にしてようやく「研究する」ことに熱中できるようにもなってきた。自分の論旨の流れの中で必要になってくる資料を調べ尽くすことは、大変だけれど楽しい。国会図書館に行く。より深度を高めるために所蔵先等に問い合わせる。そうして、直接著者や学芸員の方にお話を伺う機会を得ると、研究者のみなさんの日頃の調査研究の精緻さには改めて頭が下がる思いである。

 幸い、自分が現在所属している学部は「コミュニケーション学部」で、コミュニケーションの名の下にほぼあらゆることを研究対象にすることが可能なのだが、でもそれゆえにこそ、自分の出自である「広告コミュニケーション」研究を決しておろそかにすることなく、そして、自分の経験が及ばない他の研究分野に関しては、謙虚に、でも貪欲に、どんなことでも学ばせていただきたいと思う今日この頃である。


 



今、論文でも太宰治のこと書いてるし。さっそく見てきたけど、ナカナカでした。
蜷川演出、耽美なり。三人の女のテーマ別カラー演出もわかりやすいし。

そしてなによりも、音楽が三宅純さんですからね。これは良いに決まってます。



 数年ぶりに津軽に行ってきた。

 秋が始まろうとする時期に津軽を訪れるのはこれで三回目であるが、どこまでも続く黄金の稲穂と岩木山を借景にした空と雲の色は、何度訪れても特別な「色彩」を感じる。岩木山のシルエットは女性の横顔に似ていると言われて首を90度傾けてみたものの、山頂辺りの雲はなかなか流れず。

岩木山

Summilux 35mm f1.4 2nd + M9-P


 今回は研究調査出張である。いくつかの資料の入手とその掲載許可をいただくために、青森、弘前、金木、芦野公園を巡った。特に青森県近代文学館、金木の旧津島家新座敷では大変有益な話を伺うことができた。この場を借りて感謝いたします。

 それにしても、太宰の『津軽』の初版本をデザインしたこんなお土産まであるんですねえ。これにはちょいと複雑な気分ですw

津軽クッキー

孤独の水たまり

Summilux 35mm f1.4 + M9-P


 孤独の水たまり。


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