今朝NHKのニュースを見ていたら、愛知県のモーニングセットの話が紹介されていた。名古屋に行くと食生活の面でいろいろなカルチャーショックを受けるが(なぜにカツに味噌を? なぜにきしめんに味噌を?)そのひとつにモーニングセットのゴージャスさがある。コーヒーを注文しただけなのに卵もトーストもサラダも付いてくる。お豆やクッキーだって付いてくる。で、500円もしない。東京でこれらを注文したら軽く1000円は超えてしまうだろう。
で、NHKニュースによるとこのモーニングセット、発祥は一宮市なんだそうである。繊維業が盛んだった一宮市は織物工場の騒音が始まる前の朝の時間、アパレルの関係者が喫茶店でさまざまな商談を行った。その際に店側がピーナッツやゆで卵を提供したのがその始まり、的なことがウィキペディアにも書いてあった。
ああ、それで、とようやく合点がいった。小さい頃よく車で父親に喫茶店に連れて行かれ、そこで食事代わりのモーニングセットを食べた記憶があるのだが、なるほど、父親はまさにモーニングセット興隆の当事者だったわけだ。というのも、父親の職業は毛織物の卸業。毎日車で一宮や岐阜の街に出かけていっては仲買の商売をしていたのである。
職業柄いつもダンディにしていた(というか、着倒れ人生?)あなたと、つもりに積もった話をするために、久しぶりに一宮市に行ってゴージャスなモーニングセットを食べたくなりました。今ならどこの店に行けばいいのでしょうか、ね?