naotoiwa's essays and photos






 
Oh, see there beyond the hill.
 The bright colors of the rainbow.
 Some magic from above.
 Made this day for us just to fall in love.

rainbow


 
Someday we shall return.
 To this place upon the meadow.
 We'll walk out in the rain.
 Hear the birds above singing once again.



 連載小説、まずは本篇第一章、四月篇をアップします。こちらからどうぞ。

 敢えて地名は記していませんが、この小説がどこの街を舞台にしたものか、すぐにわかると思います。ちょいと古風な観光案内としてもお役立てください。

 もうすぐ「花祭り」ですね。文中に出てくるお寺の花祭りはオススメです。

天上天下唯我独尊


 

菜の花

Summilux 50mm f1.4 ASPH. + M10-P


 桜と菜の花。


花冷え

Summilux 50mm f1.4 ASPH. + M10-P


 花冷え。




 さて、突然ですが、この春から、ちょいと古風な恋愛小説を一篇書いてみることにしました。一年間かけて毎月一章ずつ。そのくらいのペースだったら普段の仕事の合間を縫いながらでもなんとかなるのでは、と思った次第です。結果、合計8万字(400字詰め原稿用紙換算で200枚分)ぐらいの中編小説になればと考えています。

 完全書き下ろしなので、話の結末は今のところ全く決まっていません。タイトルも未定です。来年の三月に完成した際に、みなさんのご意見もお聞きしながら内容に相応しいタイトルを付けようと思っています。

 と言っても、元ネタになる素材があることはあるのです。あるひとの日記が手元にありまして、それを自由にアレンジしてよいという許可を得ています。

 もちろん、私には有明淑さんが書いた日記を名作「女生徒」に仕上げるような能力は到底ありません。ので、私の役割は、原文にはない意外性を織り交ぜながら文脈を整えていくクリエイティブディレクション&編集、といったところでしょうか。そういう意味では、普段仕事でやっていることとあまり変わりはありません。

 その日記は、東京近郊の、とある有名な街が舞台になっていました。これを小説に仕立ててみようと思い立ったのは、その街が、私自身にとっても若い頃から長年親しんできた大好きな場所だったからでもあります。

 まずは、プロローグ部分を書いてみました。こちらを読んで、もしも興味を持っていただけたら、来月から一章ずつ読み進めていってください。舞台となっているその街の、季節ごとのブンガク的な観光案内としても役立ててもらえればと思います。(本文中には、敢えてその街の名前も、観光スポットや店の名前も出しませんが、検索していただければそれぞれが何処のことなのかすぐにわかると思います)

 書く自分に緊張感を持たせるために、次回からは有料コンテンツにさせていただくかもしれませんが、その際はご了承ください。

 *では、始めたいと思います。こちらからどうぞ。



 僕はひとり、久しぶりに訪れたその街の、緩やかに蛇行する通りをゆっくりと歩いている。通りに沿って並んでいるカフェやレストラン、ギフトショップの建物に紛れてホテルが一軒建っている。それは、ずっと昔に廃業したはずのホテルだったりする。
 僕は通りを歩き続ける。風はそよとも吹かない。通りはオレンジ色の照明に照らされて、まるで映画のセットのようだ。ひょっとして、これは現実の世界ではないのかも、と僕は思い始める。だったら、それならそれで全然構やしないのだ。みんな拵えものでいいんじゃないの、と僕は思う。それにうつつを抜かして生きている人生で構わないんじゃないの、と僕は思う。プーシキンの「エレジー」を想い出しながら。


 もの狂おしき年つきの消えはてた喜びは、にごれる宿酔に似てこころを重くおしつける。
 すぎた日々の悲しみは、こころのなかで、酒のように、ときのたつほどつよくなる。
 わが道はくらく、わがゆくさきの荒海は、くるしみを、また悲しみを約束する。
 だが友よ、死をわたしはのぞまない。わたしは生きたい、ものを思い苦しむために。
 かなしみ、わずらい、愁いのなかにも、なぐさめの日のあることを忘れない。
 ときにはふたたび気まぐれな風に身をゆだね、こしらえごとにうつつを抜かすこともあるだろう。
 でも小気味のいい嘘を夢の力で呼びおこし、としつきはうつろい流れても。


清水邦夫『夢去りて、オルフェ』(1988年、レクラム社)

*原典はプーシキン詩集のなかの「エレジー」。金子幸彦氏の訳とは最後の部分が異なっているが、ここでは清水邦夫氏の戯曲での訳を引用。



 またひとつ歳を重ねてしまいました。

 早いもので、大学の教員生活も4月から3年目を迎えることになります。で、本日3月23日は大学の卒業式でありまして……昨年に引き続き今年も、たくさんの若い人たちに「おめでとう」を連発しつつ、「ところで、実は、今日はワタクシの誕生日でもあるのですが……」と逆「おめでとう」を軽ーく強要し、お互いにお祝いを言い合える一日となりました。花冷えでしたが、大学周辺の桜も確実に咲き始めておりましたっ。

graduation

sakura


 大学の教員としての仕事と、個人としてご依頼いただいている仕事との両立に四苦八苦してきた2年間でしたが、ここに来て、ようやく自分なりのスタイルが作れてきたかもと思ってます。でも、それは逆に言えば、「慣れ」が生じ始めているということでもあります。ので、この4月からは、また次の新しいことにチャレンジしていけたらと思っています。

 自分の中にはたくさんの自分たちがウヨウヨいます。それらの発する声により一層耳を傾けて生きていければと。

 さて、ここ10年近く個人のブログはずっと書き続けているのですが、それ以外にも、この4月からはNOTEを始めることにしました。まだ、プロフィールテキストしかアップしてませんがw 今後は、こちらの方もたまには見てやってください。

 では、みなさんのますますのご活躍と well being を祈念しつつ。そして、一年に一度しかないこの桜の季節をじっくりと楽しんでくださいね。ではまた。



 3月から劇場公開になっている「シンプル・フェイバー」(Simple Favor)を見に行った。この映画、どのようにカテゴライズすればいいのだろう? ファッショナブルなミステリー・コメディ? 

 ブレイク・ライブリーがとにかく妖艶で格好よかった。で、全編通じて挿入されている数々の60年代フレンチポップスの名曲。なるほど、監督のポール・フェイグは同世代の1962年生まれ、か。





三つ巴

Summilux 35mm f1.4 2nd + M10-P


 三つ巴。


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