naotoiwa's essays and photos

airplane

FUJINON XF 35mm f1.4 ASPH. + X-T30Ⅱ


airplane through the rainbow.





silhouette

Summilux 35mm f1.4 2nd + M9-P


 silhouette


red

FUJINON 35mm f1.4 ASPH. + X-T30Ⅱ


 through red glass.




 先月の終わりから今月の初めにかけての研究出張で、悪天候のため十分な撮影やヒアリング等ができなかった「豊島」再訪。海は荒れていたが、今回は晴天に恵まれ、なんとか予定の場所は全てクリア。帰りのフェリーまでホッとひと息@甲生港。
 
 瀬戸内国際芸術祭2025年の会期は終了したがこちらは常設。もともとは2016年制作のもの。リン・シュンロンさんの「国境を越えて・祈り」。197体の子供の像が197の国の方向を向いている。これはそのうちの一体。

国境を越えて

FUJINON 35mm f1.4 ASPH. + X-T30Ⅱ

 高松にて。店主がコラムニストの文学カフェ&バーでしばし寛ぐ。

半空

FUJINON 35mm f1.4 ASPH. + X-T30Ⅱ


 内田百閒がよく食べていたという英字ビスケットとともにブレンドコーヒーをいただいた。この英字ビスケットのことが載っている文庫本を店主に見せてもらう。内田百閒「御馳走帖」(中公文庫)に所収の『百鬼園日暦』である。

 郵便や新聞を見終る前に、ビスケットを囓つて牛乳を飲む。これで朝飯を終るのである。ビスケットは英字の形をした余りあまくないのを常用してゐる。アイやエルは劃が少いので口に入れても歯ごたへがない。ビイやジイは大概腹の穴が潰れて一塊りになつてゐるから口の中でもそもそする。さう云ふ色色の形を指先で選り分けて摘んで食べる。p.55

 あはは。なるほどなるほど。他にも内田百閒らしい、ひとを食ったような文章が随所に見られる。

 午後ずつと仕事をしてゐても、私は間食は決してしない。ただひたすらに夕食を楽しみにしてゐる。一日に一ぺんしかお膳の前に坐らないのだから、毎日山海の珍具佳肴を要求する。p.56

 これじゃあ、晩飯つくるひとは大変ですね。

 蕎麦屋もすつかり馴れて必ず正午にお待ち遠様と云つて届ける。五分かせいぜい十分位までは腹が立たないが、それ以上遅れるとむしやくしやして来る。p.56

 でもって、短気である。この短気なところは他人ごとではない。なのに百閒は世間一般に言うところの神経質なひとではないようだ。

 夜は安眠する。八時間から十時間ぐらゐ眠りつづける事は何でもない。自分で随分賢いと思ふ事も多いが、こんな長い時間ぐうぐう寝てゐられるところを見ると、本当は腹のどこかにが抜けてゐるのではないかと疑はしくなる事もある。p.57

 こんなに安眠できるのだからうらやましい限りである。猫(ノラ)や小鳥を愛した百閒。学生達に愛された百閒。口は悪くとも心根の優しいひとだったんだろう。(なんて面と向かって言ったらどんな辛辣な言葉が返ってくることかw)


leaves2

akane

Elmarit 24mm f2.8 ASPH. of X2


 紅葉と茜雲。


横浜1

横浜2

Elmar 3.5cm f3.5 + Ⅲa + XP2 400


 久しぶりの横浜。





autumn leaves

Elmar 3.5cm f3.5 (Chrome) + Ⅲa + XP2 400


 Imagine colors of autumn leaves.




blue neu

Ultron 75mm f1.9 SC + M10-P


 2月に亡くなったNEUに顔がそっくり。ブルーベア。




 窓の向こうは高い石垣が続いていて、磨りガラスの先には冬が始まったばかりの灰色の空と、名もなき草花のシルエットが見えるだけ。店内にはシューベルトのピアノトリオが静かに流れている。それに柱時計のチクタク音と、時折、近くを通る電車の通過音がうっすらと重なる。静かな時間をお過ごしください、と店先の黒板に書かれてあった。案内されたのはミシン台を加工した飴色の一人用テーブル。アンティークなランプのスイッチを捻って文庫本の続きを読む。鳥のさえずりを解することのできる人の話だ。

 この店は古いアパートメントの一階にある。アパートメントは二階建てでそれぞれの階に四部屋ずつ、計八部屋が寄り添い重なり合っている。屋上にはりっぱな給水塔が置かれている。まるで映画「バグダッド・カフェ」に出てきたタンクみたいに。

tank

Elmar 90mm f4 (triplet) + MM (CCD)

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