naotoiwa's essays and photos



 またひとつ歳を重ねてしまいました。

 早いもので、大学の教員生活も4月から3年目を迎えることになります。で、本日3月23日は大学の卒業式でありまして……昨年に引き続き今年も、たくさんの若い人たちに「おめでとう」を連発しつつ、「ところで、実は、今日はワタクシの誕生日でもあるのですが……」と逆「おめでとう」を軽ーく強要し、お互いにお祝いを言い合える一日となりました。花冷えでしたが、大学周辺の桜も確実に咲き始めておりましたっ。

graduation

sakura


 大学の教員としての仕事と、個人としてご依頼いただいている仕事との両立に四苦八苦してきた2年間でしたが、ここに来て、ようやく自分なりのスタイルが作れてきたかもと思ってます。でも、それは逆に言えば、「慣れ」が生じ始めているということでもあります。ので、この4月からは、また次の新しいことにチャレンジしていけたらと思っています。

 自分の中にはたくさんの自分たちがウヨウヨいます。それらの発する声により一層耳を傾けて生きていければと。

 さて、ここ10年近く個人のブログはずっと書き続けているのですが、それ以外にも、この4月からはNOTEを始めることにしました。まだ、プロフィールテキストしかアップしてませんがw 今後は、こちらの方もたまには見てやってください。

 では、みなさんのますますのご活躍と well being を祈念しつつ。そして、一年に一度しかないこの桜の季節をじっくりと楽しんでくださいね。ではまた。



 3月から劇場公開になっている「シンプル・フェイバー」(Simple Favor)を見に行った。この映画、どのようにカテゴライズすればいいのだろう? ファッショナブルなミステリー・コメディ? 

 ブレイク・ライブリーがとにかく妖艶で格好よかった。で、全編通じて挿入されている数々の60年代フレンチポップスの名曲。なるほど、監督のポール・フェイグは同世代の1962年生まれ、か。





三つ巴

Summilux 35mm f1.4 2nd + M10-P


 三つ巴。




 何年ぶりかに浄瑠璃寺を訪れた。今までに何度か、吉祥天や三重塔の中の薬師如来の特別開扉に合わせて足を運んだことがあるが、今回は、ただ満開の馬酔木の花を見るためだけに。

浄瑠璃寺2


 二時間あまりも歩きつづけたのち、漸っとたどりついた浄瑠璃寺の小さな門のかたわらに、丁度いまをさかりと咲いていた一本の馬酔木をふと見出したときだった。

 その小さな門の中へ、石段を二つ三つ上がって、はいりかけながら、「ああ、こんなところに馬酔木が咲いている。」と僕はその門のかたわらに、丁度その門と殆ど同じくらいの高さに伸びた一本の灌木がいちめんに細かな白い花をふさふさと垂らしているのを認めると、自分のあとからくる妻のほうを向いて、得意そうにそれを指さして見せた。


堀辰雄『浄瑠璃寺の春』


浄瑠璃寺1


photos taken by Summilux 35mm f1.4 2nd + M10-P

波紋

Summilux 50mm f1.4 ASPH. + M10-P


 波紋。



オカメ桜

Dallmeyer 1inch f1.8 + E-PM1


 オカメザクラ。




 心奪われるメロディがある。例えば、アイルランド民謡の Woman of Ireland。

 初めて聞いたのは、大学1年生の時。ボブ・ジェームスのレコードにフィーチャーされていた。




 それから、かつてはケイト・ブッシュのボーカルで、今ではフランス人のノルウェン・ルロアの歌声が好みだ。




 そう言えば、70年代のキューブリック監督の映画「バリー・リンドン」の中でもこの曲、効果的に使われていた。

 アイルランド。行ってみたい。








 大学で院生の方を指導させていただいていることもあり、また、この四月から自分の扶養家族が大学院に進学することもあって、最近、これからの時代のより専門性の高い教育とはどうあるべきかについて考えることが多い。

 2011年以降、学部を出て院に進学する人の数は減少傾向にあるようだ。修士課程2年が加わることが就職の際に有利に働くとは限らないこと、逆に条件が悪くなる場合も多いと指摘する学生さんも多い。ましてや博士課程まで進みアカデミズムを極めたとしても、その後にパーマネントの研究者の道が確実に約束されるわけでもない。そして、その間の学費の問題がある。また、就職が遅れることによる生涯年収の差異を考えると、大学院進学に二の足を踏むのも当然かもしれない。

 今回、大学院生を扶養する立場になって金銭面のことは切実に身に染みて感じるようになった。決して安くはない入学金や授業料、これらは税金の控除対象にならない。それは学部生に関しても同じだが、その分学部生の場合は特別扶養控除枠があって23歳未満の(つまりは学部に所属している大学生の)子を持つ親は63万円の特別控除が許されているが、これが院に進学してしまうと使えなくなってしまうのだ。通常の38万円に戻ってしまう。この63万と38万の差25万円はけっこう大きいことが、今回確定申告の計算をしていて実感した次第である。

 このように、本人にとっても扶養する親にとっても、大学院進学には将来への不安や経済的な負担が大きくつきまとう。でも、今の時代だからこそ、より専門性の高い勉学がますます必要になってくるのではないだろうか。どの分野においても「イノベーション」を求められる現代においては、よりいっそうの専門性を磨くこと、そしてそれらを異種交配する能力こそが肝要だ。社会全体がそうした努力をする人間をもっともっと支援しリスペクトすべきなのではないだろうか。

 ま、それはさておき。せめて大学院生を扶養する親には、引き続き特別扶養控除を認めてもらいたいものです。トホホ。

摩利支天

Summilux 35mm f1.4 2nd + M10-P


 摩利支天の使徒。


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